与信管理の革新が営業判断を加速させたURIHO活用のリアル
不二オフセット株式会社 取締役 生産管理部長:横山 敏之 様

長年にわたり磨き上げてきた独自の印刷技術力が武器。
事業概要と課題感
当社はオフセット輪転の超高速印刷を主力とし、長年にわたり磨き上げてきた独自の印刷技術力を武器に、商業印刷の多様なニーズに応えています。特に、複数の印刷機を連携させた「連携印刷」の体制を構築しており、東京・関東圏内では希少な存在となっています。高度な技術を要するこの仕組みは、オペレーターの技術力によって支えられており、生産能力において日本屈指であると自負しています。

また、A判・B判の両方の印刷機を保有しているため、折込チラシから冊子まで幅広く対応可能。新たな取組として特許を保有したペーパークラフト帽子もあり、20年間は他社が真似できない独自技術も競争優位性の一つです。
時間に与信確認と保証を同時に行えるツール
URIHOとの出会いと導入の決め手
印刷業界では一度の取引金額が大きくなりがちで、新規取引における与信管理の重要性が年々高まっていました。従来の調査会社や同業他社からのヒアリングでは限界があり、スピーディーかつ正確な与信判断が課題となっていました。
そこで、群馬銀行のご紹介を通じて「URIHO」を知りました。URIHOのスタッフとZOOMでの面談にて、サービスの特徴を詳しく説明いただいたことで、導入を前向きに検討を開始しました。
従来型の売掛保険と異なり、URIHOはオンライン上で簡単に登録・審査が完了し、都度の申請手続きも不要。日々の業務フローに自然と組み込める点が大きな魅力でした。 特に当社では、1件あたりの取引が100万円以上と高額になりがちなため、数件で月間取引額が1,000万円を超えることも。そうした状況下でURIHOは当社の都合で短時間に与信確認と保証を同時に行えるツールとして非常に頼もしい存在となりました。
URIHO導入による運用と社内体制の変化
URIHO導入後は、営業担当からの申請→私がURIHOへ登録→その結果を営業責任者と代表が確認し、「与信枠」の判断をフィードバックする流れになっています。与信枠を超える取引については、事前相談を必須とする社内ルールを設け、その範囲を超過する場合は通常の支払条件とは別の条件を交渉するといった対応も実施しています。

また、URIHOで与信審査の結果が満額とならなかった場合でも、その判断をもとに営業側で取引の進め方を調整できるため、リスクヘッジの精度が高まりました。審査が否決となった場合でも、支払いサイトを短縮するなどの交渉材料として活用できています。
営業戦略にも大きな変化が生まれました。
営業判断の迅速化と経営面での安心感
URIHOの導入によって、営業戦略にも大きな変化が生まれました。
以前は、与信に問題のある企業との高額取引に踏み切れない場面が多く、また、未入金が発生しても回収できず損失計上せざるを得ない事例がありました。
URIHOを導入してからは、実際に保証金の支払いを受けた事例もあり、手続きも簡便でスムーズ。損失として処理する必要がなくなったことで、キャッシュフローの安定にも寄与しています。
現在、当社では9,000万円の保証枠を設定し、8,000万円分を活用。残りの1,000万円は新規取引用として温存しています。枠の増額も簡単で、必要に応じてスムーズに対応できる点もメリットの一つです。
業界特有の課題とURIHOによる対応
印刷業界では、仕入れ先も多岐にわたり、毎月の支払額も大きく、経理面での正確性が問われます。URIHOを活用することで、こうした経理業務の煩雑さや入金漏れといったリスクも最小化できています。
加えて、後継者不足や廃業・統合といった業界全体の構造変化により、与信リスクの高い企業との取引も避けられなくなっています。そんな中、URIHOは事前にリスクを見える化し、営業判断の指針としても機能しています。
私たちの強みである印刷技術に一層集中できるようになりました。
導入による具体的な成果と今後の展望
URIHOは、単なる売掛保証というだけでなく、与信管理のインフラとも言える存在です。実際に新設法人との取引でも、少額ながら保証をかけられるため、安心して関係構築をスタートできます。

審査否決や警告信号が出た企業に対しても、URIHOのアラート機能や担当者からの的確なアドバイスを受けることで、次のアクションが明確になります。印刷業界においても、URIHOは柔軟性とスピードを兼ね備えた新しい与信管理のスタンダードといえるでしょう。
同業の皆さんにも未入金という経営リスクを業界全体で減らしていけるよう、URIHOの活用をお勧めしたいと思っています。
URIHOのスピーディかつシンプルな与信管理体制が営業現場の足かせを取り除いてくれたことで、私たちは本来の強みである印刷技術に一層集中できるようになりました。これからも、確かな技術と信頼を武器に、印刷業界全体の発展に貢献してまいります。
Profile
- 会社名
- 不二オフセット株式会社
- 部署・役職
- 取締役 生産管理部長
- 担当者名
- 横山 敏之 様
- 住所
- 東京都西多摩郡瑞穂町箱根ケ崎東松原5-7
- 事業内容
- 商業印刷・オフセット印刷
- URL
- https://fuji-offset.jp/