2025/7/7

取引先の突然の倒産で気づいた、事業を守る“URIHO”という選択肢

オリエンタルフーズ株式会社 代表取締役:篠田 純希

「調理場の味を、そのまま量産する」職人型OEM

事業内容について教えてください。

弊社が取り扱っているのは、カレー、ハヤシ、スープなどを中心とした、外食・物販・通販向けのPB商品のOEM製造です。

お客様からお預かりしたレシピを“工業化”し、味や品質をしっかりキープしながら量産できる体制を整えています。

弊社では、一般的な食品工場とは異なり、調理の手順や段取りをひとつひとつ丁寧に守り、あえて“人の手”による調理工程にこだわっています。


たとえば、野菜の下処理や具材の手詰め、小さな鍋での加熱調理、充填後の二次殺菌まで、すべてレシピ通りに、きっちりと作業するのが基本です。


また、「ニンニクを炒めて香りが立ったら次の材料を入れる」といった細かな指示がある場合でも、その通りに対応できる柔軟さが弊社の強みです。


他の工場さんでは敬遠されがちな手間のかかるレシピでも、弊社なら「やりましょう」とお応えできるのが大きな特長で、小ロットや複雑な製造工程への対応力には自信があります。

ありがたいことに、これまでお取引のあったお客様からのご紹介で、新たなご依頼をいただくことも多く、ほとんど営業活動をしていないにもかかわらず、お問い合わせだけで新規案件につながることも増えてきました。

最近では、自社でYouTubeチャンネルも立ち上げ、製造風景やこだわりのポイントを動画で発信する取り組みにも挑戦しています。

まさかの倒産。200万円超の損失が教えてくれたこと

URIHO導入のきっかけは?

URIHOを導入したのは、実は非常に苦い経験がきっかけでした。コロナ前に、2年ほど取引していた企業が突然倒産してしまったんです。


Yahoo!ニュースで「破産」の見出しを見かけ、慌てて担当者に連絡したんですが、一切つながらず。結局、売掛金は回収できずじまいでした。

規模も大きくて支払い遅延も一切なかった企業だったので、本当に予想外でした。

このとき、売掛金として未回収になったのが約130万円。しかも相手先の在庫分も抱えていたため、最終的な損失は200万円を超えました。もちろん、それにかかった人件費やその他の経費もすべて自社負担です。


この経験が、「保証」の必要性に本気で向き合うきっかけになり、

ネットで保証サービスについて調べたところ、見つけたのがURIHO(当時はT&G売掛保証)でした。

検索で上位に出てきたこと、内容がとても分かりやすかったこともあり、そのまま導入を決めました。

「保証」ではなく「判断の軸」として使っている

URIHOをどのように利用されていますか?

現在、URIHOは新規取引の審査やリスク判断の軸として活用しています。
OEMは相手先に合わせて商品開発を行うため、取引が始まると途中で“断る”こと自体が難しいです。

だからこそ、URIHOのような保証サービスで取引のリスクの有無を判断できるのは非常に助かっています。

具体的には、まず取引先の規模や流通の経路(問屋を介するかどうか)を確認。問屋を入れずに、直接取引となる場合にURIHOで保証審査を行います。
審査が通らなかった場合は、前金取引での対応に切り替えるなどして、リスクをコントロールしています。


「保証会社の審査否決になったので・・・」とお伝えすることで、客観的に条件を提示できますし、こちらも取引の可否を冷静に判断できます。

そして、URIHOの“アラート機能”も非常に有用です。
URIHOアラートの発生した取引先は、取引ボリュームの調整や注意喚起に役立てています。

アラートの温度感も丁度よく、「すぐ契約を切れ」ではなく、「少し気をつけた方が良いかも」といった感覚で使えるので現場としては非常にありがたいです。

“経営インフラ”としての存在感

URIHOを導入してみていかがでしたか?

URIHOを使い始めてから、何よりも大きかったのは“精神的な安心感”ですね。

月額固定の支払いも「保険料」と捉えれば非常にリーズナブルに感じています。今ではサーバー代や光熱費と同じように、事業に欠かせないインフラの一つとして活用しています。

 

損失というのは、利益でしか埋められません。食品OEMの場合、利益率が5%なら、200万円の損失を取り返すには4,000万円以上売上を上げなければならない。そう考えると、「未回収リスクをゼロに近づける」URIHOの存在は、経営にとって掛け替えのないパートナーになっています。

URIHOを知らない人にこそ、伝えたい

最後に、URIHOの導入を検討されている企業様へメッセージをお願いします。

保証という選択肢を知らないまま、「取引にはリスクがつきもの」と半ばあきらめている経営者は、まだまだ多いのではないでしょうか。


特にメーカーの場合は、問屋を介していることで与信管理への意識が薄れがちで、リスクに対する備えが後回しになっているケースも少なくないと感じます。

ただ、いま食品業界全体が不景気に直面し、取引先の経営状況も読みづらくなっているなかで、URIHOのような保証サービスのニーズは確実に高まっていると実感しています。

URIHOは、掛け捨ての保険としての安心感に加え、与信判断のツールとしても活用できる多面的なサービスですが、私たちにとっては「事業を安心して前に進めるための、最後の砦」だと考えています。

Profile

会社名
オリエンタルフーズ株式会社
部署・役職
代表取締役
担当者名
篠田 純希
住所
埼玉県川口市末広2丁目6-1
事業内容
レストラン向け業務用冷凍ソースの製造及び販売
URL
https://oriental-f.co.jp/

関連記事

導入事例TOP次の記事